クリエイターズコラム
ドリュー・ストルーザンと映画ポスター

ドリュー・ストルーザンという方を知っているでしょうか。

昨年2025年10月13日に逝去され、今回のコラムのテーマを彼にしようと思いました。

名前は知らなくても、作品を見ればきっと「あ、これ見たことある」となると思います。
なぜなら彼は、【映画ポスター】という世界で、あまりにも多くの人の記憶に入り込んでいるからです。

有名な代表作品としては、

  •  『スター・ウォーズ シリーズ』1978~
  •  『インディ・ジョーンズ シリーズ』1981~
  •  『ブレードランナー』1982
  •  『E.T.』1982
  •  『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』1985~
  •  『グーニーズ』1985
  •  『ハリーポッター』1997
  • 下記、検索してみてください
  • https://wired.jp/2015/02/25/poster-art-of-drew-struzan-gallery-1/

1975年から本格的に映画ポスターを手掛け始め、1977年、20世紀フォックスの依頼で、エアブラシとアクリル絵の具を使用し、代表作となる『スター・ウォーズ』のポスターデザインを制作。映画のヒットと一緒に確固たる地位を築くきっかけとなりました。

ポスターは本来、広告であり、タイトルがあり、キャストがいて、公開日があり、
いわば「映画を観てもらうための入口」となります。

幼少期、初めて目にしたストルーザンのポスターは、静止画なのに映像のワンシーンのように感じたほどでした。それは、映画が告知だけに留まらず、作品の一部として機能していました。

主人公がいて、仲間がいて、敵がいて、象徴があって。
情報量が多く詰め込んでいるのに、見やすく、散らからない。

これは、ただ絵が上手なだけではなくて、
設計が上手い=デザインが上手いということだと思います。

何を一番に見せるか。
どこに感情を集めるか。

ただ、彼の一番の才能と魅力は、手描きだからこその【嘘】にあると思います。

現実より少しだけ理想に寄った嘘(デフォルメ)を描いている。

テープが擦り切れるほど観た映画『グーニーズ』のポスターデザインも、面白いことに、こんなシーンは映画のどこを探しても見当たらないんですw

映画は現実より少しだけ嘘です。(ジャンルにもよりますが、)

現実より少し大袈裟で、
現実より少し運命的で、
現実より少し大きかったり。

その嘘が心地いいから、映画を観たくなります。

  • ストルーザンの絵も、その嘘の扱い方が絶妙で、
  • だから映画の“夢”を壊さず、魅力的なのだと思います。

 

本質を捉えて、形にする力。

そして魅力的にするデフォルメのうまさ。

これこそ、デザインの本質なのかもしれません。

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