
私には人生の意義とか、いま生きている理由とか、
漠然とした問いをこねくり回しては妙に感傷に浸ってしまう時期がある。
あなたにもそういう機会があるだろうか?
こういうときはひたすら夜道を歩くのだが、当然答えが出るはずはない。
そもそもこんな大層な問いの答えなど、若輩者が焦って求めるものでもない。
賢い先人の言葉を借りて納得しておく方がよっぽど心の健康のためであろう。
とは言いつつ、「でもさぁ、」と考え出すのが私の性分らしい。
そんな難儀な自分と22年付き合ってきて、
私はようやく「ハッピーな選択肢」を生活に加えることを覚えた。
例えば、毎夜飲むお茶に選択肢を与える。
誕生日にもらった煎茶、京都のお土産でもらったほうじ茶、
それと「ウェディング・インペリアル」というお高めのフレーバーティー。
どれを選んでも、きっとよい夜を過ごせるハッピーな三択だ。
(蛇足だがこの前、煎茶に牛乳を注いだらとても自分好みの煎茶ラテができた。
抹茶ラテがお好きな方におすすめ!)
それから、ちょうど退勤時間に電車が運転を見合わせたときは
ホームに立ち尽くして再開を待つのではなく、
カフェで本を読んで過ごしたり、普段は乗らないバスに揺られてみたりする。
どうにも私は単純なので、
こうすることで明日の分のHPを少々回復するらしい。
失った体力と気力を毎日少しずつ補って、
ささやかな幸福を活力に今日も生きている。
生きている理由などこれで十分なのかもしれない。
ところで「デザイン」という言葉の懐の深さには、たびたび感服させられる。
今やどんなものごとも、デザインを施された事物と捉えることができる。
そういうわけで、自分に「ハッピーな選択肢」を与える。
私が実践しているこれも、
楽しく生きるためのデザインと呼ばせてはいただけないだろうか。
ぜひ、あなたの生活にも日々が楽しくなる選択肢を取り入れてみてほしい。