クリエイターズコラム
多種多羊

皆さん、羊を思い浮かべるとき、どのような姿をしているでしょうか。

こんにちは。一番好きな動物は羊、デザイナーの新田です。
私が羊を好きな理由、それは人との関わりの中で生まれた多様性にあります。
羊の歴史は古く、紀元前7000年から飼育され、古今東西人々の生活を支えてきました。
その中で様々な品種の羊が生み出され、現在では200種以上とも言われています。
子供の頃、私は羊といえば白くてもこもこした生き物という漠然とした認識を持っていたのですが
学生時代に羊のことを調べていくにつれて、白いもこもこだけではなく
黒色・茶色・クリーム色・ブチ模様・長毛・ピンと立った耳・凛々しい角など
個性的な特徴を持った品種がたくさん存在することを知り、その奥深さに魅了されたのでした。

今回はたくさんの品種の中から私が好きな羊を3種紹介させていただきます。

1.ムフロン Mouflon
野生の羊の中で一番小柄な羊で。
家畜羊の祖先種の1つといわれています。
主にアジア~ヨーロッパの山岳地帯に生息しています。
大きく螺旋を描く角と厳しい環境で生き抜く様が野生としての気高さを感じさせます。

2.ヴァレーブラックノーズシープ Valais Blacknose sheep
真っ黒な顔と真っ白な身体のコントラストが特徴的な太毛の品種で、
子羊は特にもこもこした人形のような可愛さがあります。
スイス原産の羊で、アルプスの高原で飼育されています。
実は日本でも飼育されていて、滋賀のローザンベリー多和田、
栃木の那須どうぶつ王国で見ることができます!

3.ラッカ Racka
ハンガリー原産の羊で、絶滅危惧種の羊。
カールを持った長毛と、他の品種には見られないドリルのような螺旋の角が特徴的。
角の長さはオスで50cm、メスで38cmにもなるそうです。
毛色にはバリエーションがあり、クリーム色から濃い茶色、全身真っ黒な個体もいます。
特に黒いラッカは無類の格好良さを誇ります。

一言に羊と言っても、可愛い品種から格好いい品種まで千差万別。
羊は古くから乳用・食用・毛用など人の営みに合わせて多種多様に姿を変えてきました。
デザインの仕事にも同じようなことが言えると私は考えます。
同じ食べ物のパッケージをデザインするとしても、価格帯やターゲット、
訴求したい内容によってデザインは大きく変わってきます。
お客様の求めることをつぶさに汲み取り、
お客様の想像を超える多種多様な提案を作ることを心掛けていきます!

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