
皆さんはどれくらいの頻度で映画館に行きますか?
ほとんどの人は1年に1回程度だと聞きます。
私は映画館で映画を観ることが大好きなので、1年に50~60回ほど映画館に行きます。
観たい作品がたくさんあり、複数の映画館の上映スケジュールをチェックして、
どうすれば土日で3〜4作はしごできるかと理想の観賞コースを考える週末はとてもワクワクします。
映画館の魅力を挙げると、
大迫力のスクリーンや、整えられた音響設備などいくつもありますが、
デザイナーとしての視点で考えると、
上映される劇場によって作品の見え方が変わるところが魅力だなと感じます。
普段制作しているデザインも、
陳列される場所や見られるシチュエーションを意識して制作しています。
コンビニやスーパーなのか、そのブランドの店舗なのか、
隣に並びそうな競合品はどんなデザインか、什器に置かれる場合とそうでない場合など、
デザインも置かれる環境によって見え方が変わるところに奥深さを感じます。
映画も同じように、どこの劇場のどんな上映フォーマットで観賞するかで
味わいが変わってくるものです。
スクリーンが大きい劇場、音響にこだわった劇場、
アトラクション感覚の4Dや、野外上映など、上映スタイルは様々です。
シアターの違いだけでなく、二本立て上映や応援上映などの企画や、
字幕と吹替えの翻訳の違いを楽しむのもおもしろさの一つです。
また、一度家のテレビやタブレットで観た作品でも、映画館で観賞すると新たな発見や感動があり、
「私はこの作品の魅力を半分しか知らなかったんだ」と感じたことが何度もありました。
そんな私のお気に入りの上映フォーマットベスト3を紹介します。
3位 フィルム上映
フィルムを映写機で投影する昔ながらの上映方法です。
フィルムならではのざらっとした質感やカタカタと揺れるアナログ感がシネマティックな雰囲気を生み、
特にフィルムで撮影された作品はその魅力を最大限味わうことができます。
ほとんどの映画館がデジタル上映のため、一部の劇場でしか観られないレアな上映形式です。
ちなみに小さなスクリーンの劇場が多いので、座席は前寄りを選択するのがおすすめです。
2位 IMAX
全国にいくつも増えてきているのでご存じかと思いますが、
大迫力のスクリーンと音響にこだわったシアターです。
何といっても映画館の魅力は大きなスクリーンだと思うので、
大迫力の映像で作品の世界観に浸り、臨場感を味わいたいときは必ずIMAXで観賞します。
IMAXシアターは天井から床近くまでがスクリーンとなっているため、
ちょうど中段あたりを選択するとスクリーン中央に視点が合うのでおすすめです。
1位 ドルビーシネマ
音響と映像の色域表現に特化したシアターです。
まず音響はスピーカーがシアターの上下左右にいくつも設置されており、背後や床からも音がします。
音が床から振動して伝わってきたときは本当に画面の中の世界に引き込まれた感覚になりました。
さらに映像の美しさがもう一つの特徴で、表現可能な色域がとても広く鮮やかな映像が楽しめるため、
CGなどを駆使したデジタル色の強い作品におすすめです。
作品上映前に流れるドルビーシネマ紹介ムービーの「本当の黒」に毎回衝撃を受けます。
座席は左右のスピーカーの音がバランス良く楽しめる中央がおすすめです。
(前寄り後ろ寄りはお好みで)
皆さんもいつもとは違う映画館で映画を観賞してみてはいかがでしょうか。
私はこれから今週末の3作はしごコースを考えます!