クリエイターズコラム
犬の毛色から視えるデザイン

はじめて犬を飼ったのが幼稚園生の頃。
犬アレルギーの妹がいたので毛の抜けづらいトイプードルを家族でお迎えしました。
今はもう天国にいますが、ふと思い出しては18年間撮り続けていた動画や写真を見返しています。
その子はとても鮮やかな赤茶の毛色でした。
もともと犬好きだった私は小さい頃からよく犬図鑑を見ていました。
なので昔からだいたいの犬種の毛色や特徴は覚えていました。
犬の中で1番多いのは茶系の毛色といわれています。
元々狩りをする動物だったので獲物に気づかれないため土や枯れ葉などの自然の色に馴染む必要があったそうです。
プードルも起源は水辺の猟犬だったと言われています。
(余談ですがあのくるくるの毛質は泳ぎやすくするための名残りだそうです)
ウエストハイランドホワイトテリアという犬種も純白で美しい毛色の犬ですが起源はキツネ狩りの際、
キツネとの誤射を防ぐためという一説があります。
自分の愛犬を誤射なんて悲しすぎますもんね…
現代まで様々な犬種の掛け合わせによりその毛色の役割は薄れていますが、犬は愛玩としてよりも人間とともに生きる仕事仲間でした。
犬の毛色はより効率よく仕事をこなすためデザインされたものだったんです。
犬の毛色はより効率よく仕事をこなすためデザインされたものだったんです。
クリエイティブでも大切なことだと思います。
見た目の単純な可愛さや美しさばかりではなく、
説得力と深みのある作品がつくれるデザイナーに日々精進したいです。