クリエイターズコラム
自転車とデザイン

はじめまして、自転車好きの佐藤です。
家に自転車が3台あります(全て自分用で)。

自転車の何がデザインと関係しているの?と思いますよね。
自転車に乗るというより、組むことがデザインと似ているなと思い、今回このコラムを書いています。

僕が自転車にハマったきっかけはピストバイクという車種で、競輪で使われている自転車です。
15年以上前にピストバイクのブームが始まり、その頃から自転車にハマりました。
中でも当時サンフランシスコの自転車チームMASHの動画を見て、カッコいい、自分も乗りたいと思ったのがキッカケです。
ピストバイクは写真のようなシンプルな構造の自転車です。

そして何でそんなにハマったのかというと、全てのパーツを自分で選ぶのが面白く、
パーツを交換して乗るのが醍醐味でした。

一般的に自転車は完成車で売られていますが、
僕は自転車にハマってから、全てのパーツを自分で選ぶようになり、
新しく組む時もフレームを選んで、ホイールを選んでなど、細かくパーツを選ぶ時間が楽しくて最高でした。
新しく組む時はイラストレーターでイメージを作っていました。
これがデザインとの関係ではないですよ。

自転車って一言で言えばただの乗り物ですが、
自転車を見ると、なんとなく乗っている人の雰囲気が見えるというか、
自転車自体に雰囲気があるんですよね。
街中で良い自転車が停めてあると、どんな人が乗っているんだろうと気になっちゃいます。

そして、街中で良い自転車を見た時に惹きつけられる感覚が、デザインを見た時の感覚と似ているんですよね。
一つ一つパーツにこだわって組んでいる自転車はデザインされているなと思い、
乗っている人もセルフブランディングがされていると思うんです。
デザインも同じで、一つ一つ組み上げて、こだわりが詰まったデザインって
やっぱり人を惹きつけますし、ブランディングがしっかりされているんですよね。

自転車でも、見えない部分の小さなパーツにもこだわっていると
心地いいですし、内側から醸し出る良さを感じます。
色使いとか、パーツのバランスが絶妙だとイケてる自転車だなと思いますし、
逆に良いパーツを使っているのに、バランスが微妙だとあまり魅力的に感じないんですよね。

それってやっぱりデザインと一緒だな〜って思います。
良いと思える自転車はバランスが良いです。
良いと思えるデザインもバランス(レイアウト)が良いんです。
細かいところまで拘るからバランスが良いと思えるんです。

独特なパーツチョイスで組んでいても、バランスがいいと良い自転車だなと思いますし、
独特なデザインだなと思っても細部のバランスがいいと、良いデザインだなって感じるものです。

そして、バランスを取るには主軸が必要ですよね。
自転車で言うならフレーム、
デザインで言うならコンセプトですね。
やっぱり良いと思えるフレームじゃないと良い自転車は組めないし、
良いコンセプトが築けていないと良いデザインもできないと思います。
そう言う所が自転車とデザインは似ているのかなと。

書いていたら新しく自転車を組みたくなってきたので、
これくらいにしておきます。では。

Now Loading