クリエイターズコラム
薬味で、一杯

こんにちは!デザイナーの井出です。
三度の飯より、一食の晩酌を大事にしている私ですが、
1番好きな食べ物はずっと魚です。
中でもお刺身でいただくのが好きなのですが、
最近、お刺身の隣に添えられている、「ある存在」を楽しみにしている自分にふと気づきました。

それは、「薬味」です!
薬味といえば、山葵、生姜、葱、大葉、茗荷など、
お刺身に限らず、様々な料理の脇にちょこんと添えられている存在ですが、侮れません。

調べてみると薬味の歴史は古く、奈良時代、野山に自生していた山葵を食用としたことから始まり、
江戸時代に、うどんやそばなどの流行とともに日本人の食の「名脇役」として定着していったようです。
語源は、中国の「医食同源」の思想。
“薬にもなり、味も引き立てる”ことから「薬味」と呼ばれるようになったとか。

ここで、私のお気に入りの薬味を3つご紹介。
「穂紫蘇」「柚子胡椒」「赤蓼(あかたで)」です。

穂紫蘇
紫蘇の花が咲き終わった後の未成熟な実です。
軸からお箸でぷちぷちと外して醤油皿や取り皿の端にちょんと置いて、
お刺身に包んで食べるとほんのり紫蘇の香りと、
ぷちっとした食感がアクセントにキマり、魚の甘みを引き立てます。
調べてみると、殺菌作用や臭み消しの効果があり、ちゃんと理由があるおいしさです。

柚子胡椒
言わずと知れた王道薬味ですが、
最近テレビで見た、イカのお刺身に付ける食べ方が大正解でした。
爽やかな辛みが甘さをぐっと際立たせてくれます。もう山葵には戻れません!
こちらも、代謝や血行を促す働きもあるとか。おいしくて体にもいい。ありがたい存在です。

赤蓼
よくお刺身の横にちょこんと添えられている赤紫の小さいあの葉っぱです。
(飾りだと思って食べない人も多いかもしれませんが、、、)
「蓼食う虫も好き好き」という言葉もある通り、辛みのある蓼ですが、
赤蓼のほどよいピリッとした辛さが脂の乗ったお刺身や、さっぱりとした水だこのお刺身に合わせると、
ほどよい刺激が心地いいアクセントになります。
抗酸化作用や消化を助ける効果もあるそうで、やはり意味のある名脇役です。

「あると嬉しい」
「ちゃんと意味がある」
「主役を引き立てる」

薬味のように、さりげなく、でも確実に効いている。
“ぴりっと効くひと手間”を大切に
味のあるデザインを、つくっていけるよう頑張ります。

今日は山葵だけで、日本酒が進みそうです。

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