
本日より、いよいよプロ野球のペナントレースが開幕します!
ということで、野球ユニフォームのデザインについて、考えてみようと思います。
野球のユニフォームと聞くと、「チームカラーがあって、背番号があって…まぁ普通のスポーツウェアでしょ?」と思うかもしれません。
しかし、実は野球ユニフォームは、デザイン面で見てもかなり奥が深い。
伝統を守るクラシックなものから、思い切った色使いの限定デザインまで、各チームの個性や、時代の流れを映し出すキャンバスのような存在なんです。
例えば、野球といえば「縦縞(たてじま)」のユニフォームを思い浮かべる人も多いと思います。
日本代表の侍ジャパンのユニフォームも、縦縞です。
この縦縞ユニフォームは、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースが始めたデザインで、日本では阪神タイガースや千葉ロッテマリーンズが伝統的に採用しています。
なぜ縦縞が人気なのか?
それは、視覚効果で「選手がスラッと引き締まって見える」からと言われています。
細身でキリッとしたシルエットは、相手チームに「このチーム、強そうだな…」と思わせる心理的効果もあるようです。
ユニフォームのデザインひとつで、対戦相手の心理にも影響を与えるのだから、侮れません。
また最近の野球界は、クラシックなデザインを飛び越えて、「そんな色アリなの!?」という斬新なユニフォームが次々と登場しています。
例えば、ソフトバンクホークスの「鷹の祭典ユニフォーム」は、毎年異なるド派手な色が採用されています。
過去にはショッキングピンクやエメラルドグリーンなど、「もはや鷹は関係ないのでは?」という色まで登場。
しかし、この奇抜なデザインがファンの心をつかみ、球場を一体感のある空間に変えてしまうのだから、これまた侮れません。
さらに横浜DeNAベイスターズは、夏季イベントで「YOKOHAMA STAR NIGHT」のテーマで、ユニフォームを毎年発表しています。
これは横浜の夜景や星空をイメージしたデザインで、まるでファッションブランドの限定コレクションのような仕上がりとなっています。
ユニフォームが「着たい」と思われるデザインになることで、球場に足を運ぶファンが増えるのですから、本当に侮れません。
かつては応援のときだけ着るものだったユニフォームですが、オーバーサイズのユニフォームをファッションに取り入れるスタイルも人気で、試合がない日でも着られるようなデザインが増えています。
これを象徴するのが、アメリカ・メジャーリーグの「シティ・コネクト(City Connect)」ユニフォームです。
各都市の文化を取り入れたデザインが特徴で、大谷選手が所属するロサンゼルス・ドジャースは、ラテン文化を反映した「Los Dodgers」、シカゴ・ホワイトソックスはストリート感あふれるブラックユニフォームを採用しています。
もはやユニフォームは「試合着」ではなく、「ライフスタイルアイテム」としての役割も果たしているといっても過言ではありません。
野球のユニフォームは、単なるチームウェアではなく、選手を強く見せたり、ファンの熱狂を生み出したり、街中のファッションになったりと、意外なほど奥が深い。
シンプルな縦縞で伝統を守るチームもあれば、イベントごとにド派手なユニフォームを作るチームもあり、デザインひとつで球団の戦略・方向性が見えてきます。
これからの野球界では、どんなユニフォームが登場するのか?
そんなことも期待しつつ、今シーズンのプロ野球を楽しみたいと思います!