クリエイターズコラム
2つの文化をクロスして

ペルーと聞くと、何を思い浮かべますか。
マチュピチュやインカ帝国、カラフルな民族衣装と思い浮かぶ人もいるかもしれません。

こんにちは!実は、そんな僕は日本とペルーのクォーターです。
このコラムを見て、社内で初めて知った人もいるでしょう。
2つの文化をクロスして、僕は皆さんとは少し違う生活を送ってきました。

特にそのことを強く感じていたのが、小・中・高校生のときです。
先生や友達との会話は全て日本語で、給食やお弁当も日本食。
そこで過ごす僕は、まぎれもなく「日本人!」でした…笑

けれど家に帰ると、食卓には香り高いペルー料理が並び、家族とはスペイン語で会話を。
テレビからはペルーのバラエティ番組が流れ、「ペルー人!」としての時間が始まります!
その切り替えは当たり前のようで、どこか不思議な感覚でした。

今は日本人としての生活がほとんどですが、
当時は、自分がどちらの文化に属しているのか、戸惑うことも多々ありました。

でも大人になった今では、それがむしろ大きな財産だと感じています。
スペイン語を話せることはもちろんのこと、
ペルーと日本、2つの文化を身近に感じてきたからこそ、
ちょっと違う視点や感覚でデザインに向き合えるのではないかと…

ペルーは、陽気でエネルギッシュ!
カラフルで大胆な色がぶつかり合い不思議と調和する。
街中では歴史と多様な文化が融合した景色が広がる。
スペイン植民地時代の建築と、インカ時代の石組みが同じ通りに並び、アンデスの音楽が風に乗って響く。
市場にはじゃがいもやとうもろこし、香辛料の香りがあふれ、
人々の笑い声と交じり合って、街全体がひとつの大きな祝祭のようです。

一方、日本の文化は、まぁ〜その正反対!
余白がつくる美しさ、静けさの中の力、そして控えめな華やかさ。
その両極が僕の中で息づき、デザインにおける色や形の捉え方に、
自然と気づかないうちに影響を与えている気がします。

だからこそ、僕はこれからもデザインをする上で、
異なる2つの文化や価値観を大切にしながら、自分らしくクロスさせて、
人の心を動かすデザインをこれからも届けていきたいと思います!

デザインは、単なる見た目の美しさではなく、
人の記憶や感情、価値観にまで触れることができる表現だと信じて!

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