36,000
36,000。 みなさんはこの数字が何を意味するかお分かりだろうか? 1日の平均歩数?まばたきの回数? 実はこの数字、人が1日に物事を「選択」をする平均回数だそう。 にわかに信じがたい数字ではあるが、あるアメリカの偉い人の研究によると、どうやら事実らしい。 更にはその人によると、食事を摂る時間だけでも平均2000回は「選択」してるというのだ。 ますます疑わしい。 ただ思えば、 私たちの生活は、全て小さな「選択」の集合体で構成されてるのかもしれない。 朝起きる時間、何を食べるか、どんな服を着るか、何時に家をでるか。 普段の何気ない行動の中にも、意識していないだけで、小さな「選択」を繰り返しているのだ。 それが1日となれば、冒頭の36,000という回数も納得できる気がする。 「選択」は言い換えれば「決断」とも言える。 あらゆる物事を「選択」するにあたり、私たちはこれまでの経験と直感を頼りに、 その時々の最適であろう「決断」を瞬時にしているのだ。 それは、デザインをする上でも同様なことが言えるのではないだろうか。 私たちは多くの「選択」をしながらデザインをしている。 レイアウト、カラーリング、フォント、スケジュールは最適か、金額は適切か。 その膨大な可能性の中から、私たちはこれまで培ってきた経験と直感をもとに、 最適であろう「選択」をしデザインとしてアウトプットをしている。 「選択」に正解はない。逆に言えば不正解もない。 もしあの時AではなくBを選んでいたら、などというタラレバをボヤいてもしょうがないのだ。 大切なのは、例えどんな「選択」をしたとしても、「絶対に後悔をしない」ということ。 後悔しないために、自分がした「選択」に自信と責任を持つことなんだと思う。 残りの人生、あと何回の「選択」をするのか皆目見当もつかないが、 いかなる「選択」であっても、後悔しない「選択」を私はしていきたい。...