クリエイターズコラム
人生最高の日
  皆さまは「人生最高の日」を体験した事があるだろうか。 30代手前で何を決めつけているのだと思うかもしれないが、 私にとってあの日は正しく、誰にも負けない「人生最高の日」だったと思う。 そう、それは結婚式である。 結婚式といえば何か月も前から準備が必要で、 式場を選んだり、段取りを決めたり、他にもやる事が山積みである。 実際私も妻と式場をいくつも周り、ようやくとあるプロデュース会社に辿り着いた。 さて、ここから何をどう決めていったか詳しく語りたい所だが、 話が長くなるので本題に入ろう。 本コラムのタイトル 「人生最高の日」 とはどう作られるのか? どういう式にするかを考え、沢山打合せをした日々。 打合せを踏まえて、様々な事柄を提案してくれた担当者さん。 オーダーのタキシードやドレスを作ってくれたデザイナーの方。 当日のセッティング、司会進行を務めてくださった社員の方々。 出席してくれた親族、友人のお祝いの気持ちも忘れずに。 勿論まだまだ沢山あるが、 本当に沢山の人の「想い」のおかげだったと感じている。 そしてこれはデザインにも通ずるだろう。 当たり前の事だが、どのクライアントも社運をかけて、 「この製品を売りたい」「消費者に喜んで貰いたい」とデザインの依頼をする。 それに対し、私たちディレクター、デザイナーは様々な考えを起こし、 本当にこのデザインで良いか、もっと他の提案は出来ないか、 これは「人生最高の提案だ」と感じられる事を目指して、 最後の最後まで、奮闘するのである。 人生最高の?大袈裟では?と思うかもしれないが 私はそんな提案を出来るよう、走り続けたい。 ちなみに、冒頭で「人生最高の日だった」といったが、 これからクライアントの皆様に「人生最高の提案」をしてしまったら 私の最高の日も更新されてしまうかもしれない。 がそれは良しとしよう。...
山に惹かれて
毎週のように山に行ってしまう。 日本には、地形図に載っているだけで1万6千以上の山があるらしく どれだけ行っても行き尽くすことはないのです。 なぜそんなに好きなのか。 ある程度の経験があれば、どこにでも行きたいところへ自由に行ける! どのルートで行くのか、天気や道の情報を集めて計画するのも楽しい。 行って見たらコンディション最高でこの日この場所に来て良かった!という時。(逆ももちろんあります…) もう無理〜というような急登を経て、山頂で食べるカップラーメンのとんでもない美味しさ! その日やりたいように身体を動かせる。のんびり花の写真を撮りながら歩くとか、トレーニング的にスピードmaxで…など。 そして登れば登るほど、少しずつですが体力の限界が伸びていく。 などなど、好きな理由はたくさんあります。 その中でも1番は、スケールの大きな眺め・自然の造形に圧倒されること。 この瞬間があるかもという期待で、とても惹かれるのだと思います。 もともとインドアだった私が山に行くきっかけとなったのは、屋久島の白谷雲水峡・苔むす森のトレッキングでした。 屋久杉の原生林が苔に覆われ、古い木と新しい木が混然と絡み合う圧倒的緑の世界。 最古と言われる縄文杉が有名ですが、あちこちにある名もない巨木ですらその造形は強く 見ながら歩いているだけであっという間に時間が経ちました。 それから山にどんどんハマっていき、たくさんの心に残る眺めがありました。 燕岳の早朝、マジックアワーのなんとも言えない幸福感に包まれる色と光。 富士山山頂からは神目線かのような眺め。 安達太良山の爆裂火口の混沌は、違う星に来たみたい! 青天の雪山は立体感が際立ち、荘厳さに圧倒される。 同じ山でも、季節・天候・時間帯によって同じ景色はまたと無く その貴重さも特別感を増してより惹きつけられるのでしょう。 自然の造形のように、人を惹きつけ心を動かす力をもつデザイン。 1つでも多く、そんな仕事ができるように 今週末も山に行こう!...
野球ユニフォームのデザイン
本日より、いよいよプロ野球のペナントレースが開幕します! ということで、野球ユニフォームのデザインについて、考えてみようと思います。 野球のユニフォームと聞くと、「チームカラーがあって、背番号があって…まぁ普通のスポーツウェアでしょ?」と思うかもしれません。 しかし、実は野球ユニフォームは、デザイン面で見てもかなり奥が深い。 伝統を守るクラシックなものから、思い切った色使いの限定デザインまで、各チームの個性や、時代の流れを映し出すキャンバスのような存在なんです。 例えば、野球といえば「縦縞(たてじま)」のユニフォームを思い浮かべる人も多いと思います。 日本代表の侍ジャパンのユニフォームも、縦縞です。 この縦縞ユニフォームは、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースが始めたデザインで、日本では阪神タイガースや千葉ロッテマリーンズが伝統的に採用しています。 なぜ縦縞が人気なのか? それは、視覚効果で「選手がスラッと引き締まって見える」からと言われています。 細身でキリッとしたシルエットは、相手チームに「このチーム、強そうだな…」と思わせる心理的効果もあるようです。 ユニフォームのデザインひとつで、対戦相手の心理にも影響を与えるのだから、侮れません。 また最近の野球界は、クラシックなデザインを飛び越えて、「そんな色アリなの!?」という斬新なユニフォームが次々と登場しています。 例えば、ソフトバンクホークスの「鷹の祭典ユニフォーム」は、毎年異なるド派手な色が採用されています。 過去にはショッキングピンクやエメラルドグリーンなど、「もはや鷹は関係ないのでは?」という色まで登場。 しかし、この奇抜なデザインがファンの心をつかみ、球場を一体感のある空間に変えてしまうのだから、これまた侮れません。 さらに横浜DeNAベイスターズは、夏季イベントで「YOKOHAMA STAR NIGHT」のテーマで、ユニフォームを毎年発表しています。 これは横浜の夜景や星空をイメージしたデザインで、まるでファッションブランドの限定コレクションのような仕上がりとなっています。 ユニフォームが「着たい」と思われるデザインになることで、球場に足を運ぶファンが増えるのですから、本当に侮れません。 かつては応援のときだけ着るものだったユニフォームですが、オーバーサイズのユニフォームをファッションに取り入れるスタイルも人気で、試合がない日でも着られるようなデザインが増えています。 これを象徴するのが、アメリカ・メジャーリーグの「シティ・コネクト(City Connect)」ユニフォームです。 各都市の文化を取り入れたデザインが特徴で、大谷選手が所属するロサンゼルス・ドジャースは、ラテン文化を反映した「Los Dodgers」、シカゴ・ホワイトソックスはストリート感あふれるブラックユニフォームを採用しています。 もはやユニフォームは「試合着」ではなく、「ライフスタイルアイテム」としての役割も果たしているといっても過言ではありません。 野球のユニフォームは、単なるチームウェアではなく、選手を強く見せたり、ファンの熱狂を生み出したり、街中のファッションになったりと、意外なほど奥が深い。 シンプルな縦縞で伝統を守るチームもあれば、イベントごとにド派手なユニフォームを作るチームもあり、デザインひとつで球団の戦略・方向性が見えてきます。 これからの野球界では、どんなユニフォームが登場するのか? そんなことも期待しつつ、今シーズンのプロ野球を楽しみたいと思います!...
36,000
36,000。 みなさんはこの数字が何を意味するかお分かりだろうか? 1日の平均歩数?まばたきの回数? 実はこの数字、人が1日に物事を「選択」をする平均回数だそう。 にわかに信じがたい数字ではあるが、あるアメリカの偉い人の研究によると、どうやら事実らしい。 更にはその人によると、食事を摂る時間だけでも平均2000回は「選択」してるというのだ。 ますます疑わしい。 ただ思えば、 私たちの生活は、全て小さな「選択」の集合体で構成されてるのかもしれない。 朝起きる時間、何を食べるか、どんな服を着るか、何時に家をでるか。 普段の何気ない行動の中にも、意識していないだけで、小さな「選択」を繰り返しているのだ。 それが1日となれば、冒頭の36,000という回数も納得できる気がする。 「選択」は言い換えれば「決断」とも言える。 あらゆる物事を「選択」するにあたり、私たちはこれまでの経験と直感を頼りに、 その時々の最適であろう「決断」を瞬時にしているのだ。 それは、デザインをする上でも同様なことが言えるのではないだろうか。 私たちは多くの「選択」をしながらデザインをしている。 レイアウト、カラーリング、フォント、スケジュールは最適か、金額は適切か。 その膨大な可能性の中から、私たちはこれまで培ってきた経験と直感をもとに、 最適であろう「選択」をしデザインとしてアウトプットをしている。 「選択」に正解はない。逆に言えば不正解もない。 もしあの時AではなくBを選んでいたら、などというタラレバをボヤいてもしょうがないのだ。 大切なのは、例えどんな「選択」をしたとしても、「絶対に後悔をしない」ということ。 後悔しないために、自分がした「選択」に自信と責任を持つことなんだと思う。 残りの人生、あと何回の「選択」をするのか皆目見当もつかないが、 いかなる「選択」であっても、後悔しない「選択」を私はしていきたい。...
映画館の魅力
皆さんはどれくらいの頻度で映画館に行きますか? ほとんどの人は1年に1回程度だと聞きます。 私は映画館で映画を観ることが大好きなので、1年に50~60回ほど映画館に行きます。 観たい作品がたくさんあり、複数の映画館の上映スケジュールをチェックして、 どうすれば土日で3〜4作はしごできるかと理想の観賞コースを考える週末はとてもワクワクします。 映画館の魅力を挙げると、 大迫力のスクリーンや、整えられた音響設備などいくつもありますが、 デザイナーとしての視点で考えると、 上映される劇場によって作品の見え方が変わるところが魅力だなと感じます。 普段制作しているデザインも、 陳列される場所や見られるシチュエーションを意識して制作しています。 コンビニやスーパーなのか、そのブランドの店舗なのか、 隣に並びそうな競合品はどんなデザインか、什器に置かれる場合とそうでない場合など、 デザインも置かれる環境によって見え方が変わるところに奥深さを感じます。 映画も同じように、どこの劇場のどんな上映フォーマットで観賞するかで 味わいが変わってくるものです。 スクリーンが大きい劇場、音響にこだわった劇場、 アトラクション感覚の4Dや、野外上映など、上映スタイルは様々です。 シアターの違いだけでなく、二本立て上映や応援上映などの企画や、 字幕と吹替えの翻訳の違いを楽しむのもおもしろさの一つです。 また、一度家のテレビやタブレットで観た作品でも、映画館で観賞すると新たな発見や感動があり、 「私はこの作品の魅力を半分しか知らなかったんだ」と感じたことが何度もありました。 そんな私のお気に入りの上映フォーマットベスト3を紹介します。 3位 フィルム上映 フィルムを映写機で投影する昔ながらの上映方法です。 フィルムならではのざらっとした質感やカタカタと揺れるアナログ感がシネマティックな雰囲気を生み、 特にフィルムで撮影された作品はその魅力を最大限味わうことができます。 ほとんどの映画館がデジタル上映のため、一部の劇場でしか観られないレアな上映形式です。 ちなみに小さなスクリーンの劇場が多いので、座席は前寄りを選択するのがおすすめです。 2位 IMAX 全国にいくつも増えてきているのでご存じかと思いますが、 大迫力のスクリーンと音響にこだわったシアターです。 何といっても映画館の魅力は大きなスクリーンだと思うので、 大迫力の映像で作品の世界観に浸り、臨場感を味わいたいときは必ずIMAXで観賞します。 IMAXシアターは天井から床近くまでがスクリーンとなっているため、 ちょうど中段あたりを選択するとスクリーン中央に視点が合うのでおすすめです。 1位 ドルビーシネマ 音響と映像の色域表現に特化したシアターです。 まず音響はスピーカーがシアターの上下左右にいくつも設置されており、背後や床からも音がします。 音が床から振動して伝わってきたときは本当に画面の中の世界に引き込まれた感覚になりました。 さらに映像の美しさがもう一つの特徴で、表現可能な色域がとても広く鮮やかな映像が楽しめるため、 CGなどを駆使したデジタル色の強い作品におすすめです。 作品上映前に流れるドルビーシネマ紹介ムービーの「本当の黒」に毎回衝撃を受けます。 座席は左右のスピーカーの音がバランス良く楽しめる中央がおすすめです。 (前寄り後ろ寄りはお好みで) 皆さんもいつもとは違う映画館で映画を観賞してみてはいかがでしょうか。 私はこれから今週末の3作はしごコースを考えます!...
わたしとお弁当
こんにちは!平日の朝はお弁当作りを日課にしているデザイナーの川股です。 朝は苦手ですが、バタバタと身支度を済ませながらお弁当箱におかずを詰めて、毎日会社に持って行っています。 彩り豊かなおかずを詰める時も、茶色一色のお弁当になってしまう時もありますが、お昼に何を食べるか迷わずに済んだり健康的な献立を組めるので、毎日お弁当を持って行くことが習慣になっています(何より経済的!) 料理をすること以外に、かわいいお弁当箱やお弁当包みを買ったり気になっていたレシピ本を揃えたりするのも、お弁当を作る上で楽しんでいることの一つです。 また、前から気になっていたレシピの料理を作ってみたり旬の野菜を献立に組み込んだり、季節の移ろいを感じながらその時自分が食べたいものを選択できるのもお弁当作りの醍醐味ですね。 お米やおかずの量、そして色合いのバランスを考えながらお弁当箱に詰めていく作業は、デザインのレイアウトにも通じる部分があると思います。 スープジャーを持っていないので、今年はスープジャーのお弁当にも挑戦してみたいです。 ランチタイムを楽しみに、今日もお仕事頑張ろうと思います!...
観覧と非日常
「テレビ離れ」という言葉を耳にする昨今もテレビを見ない日は無い、テレビ好きのデザイナー河合です。 みなさんは番組観覧についてご存知でしょうか? テレビ番組を観ていると、収録を観ている人たちがたまに映り込んだり、 姿は映らずとも笑い声だけ聞こえたり、、一般人の番組収録への参加です! 私は妹に誘われて一緒に行ったのがきっかけで、最近では月に1回くらいは行くようになりました。 醍醐味は、何と言っても有名な方々に実際に会えることでしょうか…! 普段画面越しに見ている人たちが目の前にいる状況は、贅沢な非日常で気持ちも高まります! そんな中、私はついつい他のところも気になって見てしまいます…笑 それは、スタジオ内のセットや小道具、照明やカメラ、そこで働いている人たちの動きなどなど… 「普段私がみているものは、こういうセットや照明でできているのか〜」 そのつくり込み具合や煌びやかさに、細部までじっくりと見入ってしまいます。。 また、出演者、指示を出す人、カンペを出すスタッフの動きなどにも 「この人はこのタイミングでこう動くのか〜」と目がいきます。 なかなか見かけることのない珍しいカメラが動いていたり、 カメラマン、プロデューサー、照明スタッフ、音響スタッフ、ヘアメイクなど様々な職業の方が一堂に会している空間です。 違う業種の方の職場にお邪魔しているようなものなので、 中学生の時の職場体験学習を思い出すような感覚で新鮮なのです、、! 目の前で番組が出来上がっていく様子を間近で見られてワクワクしますし、 その場の空気を肌で感じ、立ち会えることも貴重だと思います。 企画の段階からキャスティング、準備、スタジオのセット、そしてやっと当日の収録。 収録が終わったら、次は編集する方がいらっしゃって… 最後の最後に私たち視聴者の元に届いている…と想像すると毎回毎回すごいことをされているのだなと。 普段私たちは出来上がったものを画面越しにさらっと観ているだけですが、 その背景には沢山の方々が関わっていて、毎週毎週途方もないことをされているのだ…と収録を観に行く度に実感します! 私も日々、ディレクターやクライアントと一緒にデザインをさせていただいていますが、 実際に手に取れる “ 物 ” として出来上がるまでには、先方の社員の方はもちろん、 印刷会社の方や包材メーカーの方、カメラマンさん、フードコーディネーターさん、 WEB案件であればコーダーさんなど沢山の方とつくりあげていることは番組制作と同じだと感じます。 多くの方が関わってくださっていることを忘れずに、 より良いデザインを生み出せるよう向き合っていきたいと思います!...
パンを楽しむ
みなさん、パンは好きですか? 私は大学時代にパン屋さんでアルバイトを始めたことをきっかけにパンにハマり、 許されることなら3食パンを食べたいくらい大好きです! 私は行きつけのパン屋さんがある、というよりも 行ったことのないパン屋さんを訪れ、どんどん開拓していくのが好きなのですが ひとことに「パン屋さん」と言ってもお店ごとに様々なカラーがあります。 その世界観に浸りながら個性豊かなパンをじっくり選び、自分なりの合わせ方、シチュエーションで食べる… パンを楽しむことは、実はかなりクリエイティブな感性を刺激される体験なのではないかと思っています。 まずはお店でパンを選ぶ時。 バターと香ばしい小麦が焼けた香りに包まれながら、棚いっぱいに並ぶパンに囲まれるとなんだかワクワクしませんか? ほっこり家庭的なお店。スタイリッシュな本格派。海外風のクラシックな雰囲気…などお店のブランディングも様々なので その時の気分に合わせてお店を探すのも楽しいですよね。 店内に並んだパンたちもまた、ひとつひとつ形が違い個性的で、 パン自身が自分をアピールできるようデザインされているみたいだな、と感じます。 味ももちろん重要なのですが、私はついついお気に入りの見た目のものを買ってしまったりします。 そしてなにより、パンはアレンジが無限大なところが楽しいポイントです! パン屋さんで買ってきたパンはそのまま食べてももちろん美味しいのですが、 形・色・味・食感など様々な要素を組み合わせて 自分好みのトーストやサンドイッチという形の『作品』を誰でも気軽にデザインできるのです! そこに合わせる飲み物は定番カフェオレ?それともちょっとオシャレにワイン?など、どんどん想像が広がります。 普段何気なく食べているパンでも、買うところからアレンジまで丁寧に向き合ってみると いつもよりちょっとおいしく感じるかも… 週末はぜひ、パン屋さんに行ってクリエイティブなパンライフを!...
ハッピー・マイライフを求めて
私には人生の意義とか、いま生きている理由とか、 漠然とした問いをこねくり回しては妙に感傷に浸ってしまう時期がある。 あなたにもそういう機会があるだろうか? こういうときはひたすら夜道を歩くのだが、当然答えが出るはずはない。 そもそもこんな大層な問いの答えなど、若輩者が焦って求めるものでもない。 賢い先人の言葉を借りて納得しておく方がよっぽど心の健康のためであろう。 とは言いつつ、「でもさぁ、」と考え出すのが私の性分らしい。 そんな難儀な自分と22年付き合ってきて、 私はようやく「ハッピーな選択肢」を生活に加えることを覚えた。 例えば、毎夜飲むお茶に選択肢を与える。 誕生日にもらった煎茶、京都のお土産でもらったほうじ茶、 それと「ウェディング・インペリアル」というお高めのフレーバーティー。 どれを選んでも、きっとよい夜を過ごせるハッピーな三択だ。 (蛇足だがこの前、煎茶に牛乳を注いだらとても自分好みの煎茶ラテができた。 抹茶ラテがお好きな方におすすめ!) それから、ちょうど退勤時間に電車が運転を見合わせたときは ホームに立ち尽くして再開を待つのではなく、 カフェで本を読んで過ごしたり、普段は乗らないバスに揺られてみたりする。 どうにも私は単純なので、 こうすることで明日の分のHPを少々回復するらしい。 失った体力と気力を毎日少しずつ補って、 ささやかな幸福を活力に今日も生きている。 生きている理由などこれで十分なのかもしれない。 ところで「デザイン」という言葉の懐の深さには、たびたび感服させられる。 今やどんなものごとも、デザインを施された事物と捉えることができる。 そういうわけで、自分に「ハッピーな選択肢」を与える。 私が実践しているこれも、 楽しく生きるためのデザインと呼ばせてはいただけないだろうか。 ぜひ、あなたの生活にも日々が楽しくなる選択肢を取り入れてみてほしい。...
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