クリエイターズコラム
わたしとお弁当
こんにちは!平日の朝はお弁当作りを日課にしているデザイナーの川股です。 朝は苦手ですが、バタバタと身支度を済ませながらお弁当箱におかずを詰めて、毎日会社に持って行っています。 彩り豊かなおかずを詰める時も、茶色一色のお弁当になってしまう時もありますが、お昼に何を食べるか迷わずに済んだり健康的な献立を組めるので、毎日お弁当を持って行くことが習慣になっています(何より経済的!) 料理をすること以外に、かわいいお弁当箱やお弁当包みを買ったり気になっていたレシピ本を揃えたりするのも、お弁当を作る上で楽しんでいることの一つです。 また、前から気になっていたレシピの料理を作ってみたり旬の野菜を献立に組み込んだり、季節の移ろいを感じながらその時自分が食べたいものを選択できるのもお弁当作りの醍醐味ですね。 お米やおかずの量、そして色合いのバランスを考えながらお弁当箱に詰めていく作業は、デザインのレイアウトにも通じる部分があると思います。 スープジャーを持っていないので、今年はスープジャーのお弁当にも挑戦してみたいです。 ランチタイムを楽しみに、今日もお仕事頑張ろうと思います!...
観覧と非日常
「テレビ離れ」という言葉を耳にする昨今もテレビを見ない日は無い、テレビ好きのデザイナー河合です。 みなさんは番組観覧についてご存知でしょうか? テレビ番組を観ていると、収録を観ている人たちがたまに映り込んだり、 姿は映らずとも笑い声だけ聞こえたり、、一般人の番組収録への参加です! 私は妹に誘われて一緒に行ったのがきっかけで、最近では月に1回くらいは行くようになりました。 醍醐味は、何と言っても有名な方々に実際に会えることでしょうか…! 普段画面越しに見ている人たちが目の前にいる状況は、贅沢な非日常で気持ちも高まります! そんな中、私はついつい他のところも気になって見てしまいます…笑 それは、スタジオ内のセットや小道具、照明やカメラ、そこで働いている人たちの動きなどなど… 「普段私がみているものは、こういうセットや照明でできているのか〜」 そのつくり込み具合や煌びやかさに、細部までじっくりと見入ってしまいます。。 また、出演者、指示を出す人、カンペを出すスタッフの動きなどにも 「この人はこのタイミングでこう動くのか〜」と目がいきます。 なかなか見かけることのない珍しいカメラが動いていたり、 カメラマン、プロデューサー、照明スタッフ、音響スタッフ、ヘアメイクなど様々な職業の方が一堂に会している空間です。 違う業種の方の職場にお邪魔しているようなものなので、 中学生の時の職場体験学習を思い出すような感覚で新鮮なのです、、! 目の前で番組が出来上がっていく様子を間近で見られてワクワクしますし、 その場の空気を肌で感じ、立ち会えることも貴重だと思います。 企画の段階からキャスティング、準備、スタジオのセット、そしてやっと当日の収録。 収録が終わったら、次は編集する方がいらっしゃって… 最後の最後に私たち視聴者の元に届いている…と想像すると毎回毎回すごいことをされているのだなと。 普段私たちは出来上がったものを画面越しにさらっと観ているだけですが、 その背景には沢山の方々が関わっていて、毎週毎週途方もないことをされているのだ…と収録を観に行く度に実感します! 私も日々、ディレクターやクライアントと一緒にデザインをさせていただいていますが、 実際に手に取れる “ 物 ” として出来上がるまでには、先方の社員の方はもちろん、 印刷会社の方や包材メーカーの方、カメラマンさん、フードコーディネーターさん、 WEB案件であればコーダーさんなど沢山の方とつくりあげていることは番組制作と同じだと感じます。 多くの方が関わってくださっていることを忘れずに、 より良いデザインを生み出せるよう向き合っていきたいと思います!...
パンを楽しむ
みなさん、パンは好きですか? 私は大学時代にパン屋さんでアルバイトを始めたことをきっかけにパンにハマり、 許されることなら3食パンを食べたいくらい大好きです! 私は行きつけのパン屋さんがある、というよりも 行ったことのないパン屋さんを訪れ、どんどん開拓していくのが好きなのですが ひとことに「パン屋さん」と言ってもお店ごとに様々なカラーがあります。 その世界観に浸りながら個性豊かなパンをじっくり選び、自分なりの合わせ方、シチュエーションで食べる… パンを楽しむことは、実はかなりクリエイティブな感性を刺激される体験なのではないかと思っています。 まずはお店でパンを選ぶ時。 バターと香ばしい小麦が焼けた香りに包まれながら、棚いっぱいに並ぶパンに囲まれるとなんだかワクワクしませんか? ほっこり家庭的なお店。スタイリッシュな本格派。海外風のクラシックな雰囲気…などお店のブランディングも様々なので その時の気分に合わせてお店を探すのも楽しいですよね。 店内に並んだパンたちもまた、ひとつひとつ形が違い個性的で、 パン自身が自分をアピールできるようデザインされているみたいだな、と感じます。 味ももちろん重要なのですが、私はついついお気に入りの見た目のものを買ってしまったりします。 そしてなにより、パンはアレンジが無限大なところが楽しいポイントです! パン屋さんで買ってきたパンはそのまま食べてももちろん美味しいのですが、 形・色・味・食感など様々な要素を組み合わせて 自分好みのトーストやサンドイッチという形の『作品』を誰でも気軽にデザインできるのです! そこに合わせる飲み物は定番カフェオレ?それともちょっとオシャレにワイン?など、どんどん想像が広がります。 普段何気なく食べているパンでも、買うところからアレンジまで丁寧に向き合ってみると いつもよりちょっとおいしく感じるかも… 週末はぜひ、パン屋さんに行ってクリエイティブなパンライフを!...
ハッピー・マイライフを求めて
私には人生の意義とか、いま生きている理由とか、 漠然とした問いをこねくり回しては妙に感傷に浸ってしまう時期がある。 あなたにもそういう機会があるだろうか? こういうときはひたすら夜道を歩くのだが、当然答えが出るはずはない。 そもそもこんな大層な問いの答えなど、若輩者が焦って求めるものでもない。 賢い先人の言葉を借りて納得しておく方がよっぽど心の健康のためであろう。 とは言いつつ、「でもさぁ、」と考え出すのが私の性分らしい。 そんな難儀な自分と22年付き合ってきて、 私はようやく「ハッピーな選択肢」を生活に加えることを覚えた。 例えば、毎夜飲むお茶に選択肢を与える。 誕生日にもらった煎茶、京都のお土産でもらったほうじ茶、 それと「ウェディング・インペリアル」というお高めのフレーバーティー。 どれを選んでも、きっとよい夜を過ごせるハッピーな三択だ。 (蛇足だがこの前、煎茶に牛乳を注いだらとても自分好みの煎茶ラテができた。 抹茶ラテがお好きな方におすすめ!) それから、ちょうど退勤時間に電車が運転を見合わせたときは ホームに立ち尽くして再開を待つのではなく、 カフェで本を読んで過ごしたり、普段は乗らないバスに揺られてみたりする。 どうにも私は単純なので、 こうすることで明日の分のHPを少々回復するらしい。 失った体力と気力を毎日少しずつ補って、 ささやかな幸福を活力に今日も生きている。 生きている理由などこれで十分なのかもしれない。 ところで「デザイン」という言葉の懐の深さには、たびたび感服させられる。 今やどんなものごとも、デザインを施された事物と捉えることができる。 そういうわけで、自分に「ハッピーな選択肢」を与える。 私が実践しているこれも、 楽しく生きるためのデザインと呼ばせてはいただけないだろうか。 ぜひ、あなたの生活にも日々が楽しくなる選択肢を取り入れてみてほしい。...
パスタの魅力
週に3回は必ずランチでパスタを食べるデザイナーの楫(かじ)です。 数年前から自分のこだわりでパスタを作りたいと思い、アルミパンとグレーターを新調し家族によく振る舞っています。 道具が違うと出来栄えも、全く違うんです。 デザインの現場で言うとMacとOSが違えば、 速さもクオリティも全く違います。 だからデザインと同じく、 のめり込んでしまったのかもしれません。 そんな魅力のある「パスタ」ですが、 「デザイン」とよく似ていると思うんです。 パスタの形は1000種類以上あると言われていて、ロングやショート、ラザニアなどシート状のパスタなど 伝統的な形から近代的なものまでイタリア人の遊び心とセンスが練り込まれています。 我々が日々扱うフォントも長い歴史の中で、明朝体からゴシック、セリフ体からサンセリフ体まで様々な種類があり、 ベースに適した相性の良いものを選んで行きます。 またパスタは機能性も備えていて、 表面がザラザラしたものを「ブロンズダイス」、ツルツルしたものを「テフロンダイス」と呼び、 この2種のパスタ生地を基本にソースを選んでいきます。 パッケージの紙に加工するマット加工とグロス加工に似たイメージで、麺表面の凹凸の差で絡み方、印象が全く変わります。 トマト系、クリーム系、オイル系などベースに合わせたパスタ選びは、口にした時の仕上がりに大きく影響するため、 デザインと同じく食べてもらう人のことを考えた選択が重要です。 ここでよく私が作る簡単なレシピをご紹介します。 [シーフードトマトクリームパスタ/材料]2人前 ・パスタ(200g) ・ニンニク一片(みじん切り) ・オリーブオイル(ピュア) ・オリーブオイル(エクストラバージン) ・冷凍シーフードミックス(150gくらい) ・市販のトマトソース(150g) ・生クリーム(50ml /牛乳も可) ・粉末コンソメ(大さじ1) [作り方] ①塩小さじ2を入れた水を沸かし好きなパスタを入れる。(おすすめはリングイネ) ②フライパンにみじん切りしたニンニクとピュアオリーブオイルを浸かるくらいまで入れる。 ③ニンニクが薄い狐色になったら、流水で解凍したシーフードミックスをフライパンに入れて、茹で汁をスプーン2〜3杯入れて混ぜる。 ④白濁の液状になったらトマトソース、生クリーム、粉末コンソメを入れ混ぜる。 ⑤茹で上がり30秒前になったら、パスタをお湯からあげてフライパンに入れる。 ⑥火を止めてエクストラバージンオリーブオイルをかけながら、パスタと具材を混ぜる。全体が絡み合ってきたら出来上がり。 ※イタリアンパセリやかたまりのチーズなどあれば最後にかける 以上がおすすめパスタのレシピになります! 盛り付け方やお皿選び、トッピングの色味などをこだわり、自分で考え、レイアウトしていく時間は、 普段我々が行うデザインワークと非常に似ていて、没頭してしまう瞬間でもあります。 パスタもデザインも適した「選択」と、ちょっとした「こだわり」が 味の決め手かもしれません。...
スニーカーとデザイン
こんにちは、ディレクターの岡です。 僕は中学生の頃からスニーカーが好きで、今でも時間のある時はお気に入りのスニーカーやサンダルを履いてふらっと散歩に出かけることもあります。基本はきれいに履いていますが、履いた時間や道、歩いた場所などで出来るしわや汚れが自分の味になる瞬間がたまらなく好きです。 皆さんは普段出かける際に着替える時、どこから決めていますか?アウターやパンツ、帽子など人によって様々だと思いますが、僕はスニーカーから決めています。とは言っても、このスニーカー履きたいからこうしよう程度ですが。 思春期真っ只中に、身なりを気にし始めた僕はある時、「なんか違うな、、、」と思う時がありました。それまでは満足していたものに違和感が大きくなっていった事を今でも覚えています。試行錯誤していく中で、靴が手つかずだったことに気が付きました。 そこからスニーカーの楽しさにどんどんのめり込んでいきました。モデルやカラーなどにこだわっていくと1足2足じゃきかず、気が付けば最優先で買うアイテムになっていました。優先しすぎて他の物を買い忘れ、「あれ、これ必要だったのにもうお金無い」そんなこともしばしばです。 スニーカーは今ではファッションアイテムとして主流になっていますが、元々は運動靴として様々なスポーツに使われており、その名残が今でも残っています。 バスケットシューズから派生したものは少し重ためのデザイン。テニスシューズから派生したものはシンプルで綺麗めなデザイン。ランニングシューズから派生したものはクッション性に富んだデザインなど、観察してみるとそれぞれに特徴が見られます。 また、こういった運動靴から派生したものや、レトロなデザインのものはローテクスニーカーと呼ばれることが多いです。昔ながらの素材や技術が使われているのが特徴です。 対してハイテクスニーカーと呼ばれるものもあり、機能性やデザイン性がより独創的なものが多いです。ランニングシューズタイプはハイテクスニーカーが多い印象があります。 他にも様々な特徴があるので、普段何気なく履いているスニーカーでも、どんなものなんだろうと調べてみるとより愛着が湧いたりするのでおすすめです。 スニーカーはトレンドに敏感で、レトロブームの時はレトロなデザインのスニーカーを履く人が増え、近未来ブームの時は近未来的なデザインのスニーカーを履く人が増えました。ここ数年では、近未来を感じさせるメタリックカラーのスニーカーが増えてきているように思います。カラーの他にも、流動的な細かい装飾などで流行を取り入れて、先駆けているように思えます。 デザインにも共通するところがあると思います。 レトロブームや、最近では近未来的デザインがちらほらと見受けられるようになりました。アイテムは違っても、様々な角度でモノを見ることで流行をキャッチできると思っています。僕はスニーカーのブームからデザインのヒントを得ることもありますが、常に様々な流行を気にし、大きな部分だけではなく、細部にまで気にかけて流行をキャッチし、これからもより良いデザインを作り出せるよう努めていきたいと思います。...
餃子とわたし
はじめまして。5歳の娘がおります、ママデザイナーの太田です。 私は昔から餃子が好きで、幼少期は粘土で餃子を包む練習をしたり、 専門学校の卒業制作では餃子展を開催するほどの餃子好きです。 餃子の何が好きかと言いますと、味はもちろん好きなのですが、 5枚ひだの美しいフォルム、1つ1つ丁寧に手で包む作業、 それぞれの家庭で個性の出る味と形、それらがたまらなく好きです。 私はお店で食べる餃子よりも家庭の餃子が好きなので、 今回はうちの餃子のレシピを紹介しようと思います! 材料 [餃子60個分] ・豚ひき肉  450g ・ニラ  1袋 ・玉ねぎ   大1玉 ・塩胡椒   適量 ・ニンニクチューブ 5センチぐらい ・醤油   たっぷり3周分 作り方 1 ボールに豚ひき肉を入れ塩胡椒を振り、その上にみじん切りした玉ねぎとニラを入れまた塩胡椒、ニンニク、醤油を入れて混ぜます。 2 4等分に区切り、かわの枚数に合わせ目安にします。 3 包みます。 ここで私はこだわりの5枚ひだの形を作っていきます。 全て美しく仕上げたいところですが、最近は娘も餃子作りに参加するため、 UFO餃子や、こづつみ餃子なども少し混ざってきます。 焼き方にも少々こだわりがあり、2面焼きをしています。 まずぎょうざを立てて焼き、焦げ目をつけます。 次に餃子を寝かせ、ひだがフライパンにつくように並べます。 そこで水を入れて蒸らすことで、皮のふちが乾燥せずにモチモチに仕上がるのです。 (UFO餃子の場合は片面焼き) これでおいしい餃子の出来上がりです。 考えてみると、餃子は肉を皮で包むという、言わば1つの小さなパッケージデザイン。 もしかしたら本能的に昔から餃子が好きだったのかもしれません。 皆さんもよければうちの餃子を試してみてください!...
ユニフォームとデザイン
皆さんこんにちは、ディレクターの宇田です。 最近は大好きな浦和レッズの試合に飽き足らず、 Jリーグをはじめ世界各国のサッカーの試合を見ております。 部活動でも観戦でもサッカー漬けだった私ですが、 デザイン業界に足を踏み入れてからというものの、 サッカーをクリエイター視点で見ることが多々あります。 エンブレムやユニフォーム、スタジアムなど サッカーというスポーツには様々なデザインが関わっています。 中でもユニフォームのデザインは近年、特に興味深い変化を遂げています。 1990年代から2000年代初頭にかけてはゆったりとしたフォルムで 襟付きのユニフォームがトレンドとなっていました。 2010年くらいからは機能性を重視したタイトなユニフォームが徐々に登場し、 チームごとにデザイン性と機能性を両立したデザインが増えました。 街に出るとサッカーのユニフォームをファッションの一部として 取り入れている方を見かけることはありませんか? 近年ユニフォームをファッションに取り入れるスタイルが人気を博しています。 そのような影響を受け、各チームではファッショナブルなユニフォームが登場し、 ユニフォームのデザインに新たなトレンドが生まれています。 また、日本代表でも山本耀司氏によるスポーツファッションブランドの 「Y-3」のユニフォームを採用しています。 燃え盛る炎のグラフィックがシンプルかつ力強く描かれた、 かっこいいユニフォームです。 個人的に最近購入したユニフォームでも特にお気に入りなのが、 イタリアセリエAの名門ユベントスによる2024-2025年シーズン3rdユニフォーム。 イタリアのチームらしくファッショナブルなデザインで気に入っています。 目新しさもありながら、どこかレトロで気品のあるデザインで、 日々の生活にも取り入れやすいデザインだと思います。 これから10年後、20年後のユニフォームは 一体どのような変化をとげているのでしょうか。...
ルアーとデザイン
  暇があったら釣りしたい。デザイナーの薄井です。 みなさんは釣りをしたことがありますか? 小さい頃に少しやったことがある人も、 大人になっても釣りをする人は多くないかなと思います。 釣りはいいです。都会の喧騒から離れ、 川や海、湖など自然が多い開放的な場所で 魚のことだけを考えて ただ竿を振り続ける、、、はい。 と言うわけで僕のコラムでは釣りにデザインを絡め、 魚の釣るための道具。「ルアー」について話していこうと思います。 まずルアーとはなんぞやという方に教えるならば、 ざっくり、偽物の魚のおもちゃです。 針のついた偽物の魚を、本物の魚のように動かし、誘い、食わせる。これだけです。 そしてルアーを使った釣りをルアーフィッシングといい 魚を待つのではなく、魚を探しにいく。感覚に近い釣りだと思っています。 そんなルアーは魚の種類の数ほどあると思っていいほど? 親指サイズ程の魚から、数百キロを超えるマグロを釣るルアーもあり、僕もよくわかりません。 その数だけ考え抜かれたデザインと果てしない浪漫が詰まっています。 そんなルアーの魅力を「形と動き」「カラー」「遊び心」についてご紹介したいと思います。   形と動き ターゲットを釣るには捕食対象の形と動きをコピーしなければなりません。 イカを釣るなら、エビのシルエットでエビのように逃げる動きをするルアー。 ブリを釣るならイワシの形をして、捕食者に追われ水面に飛び出す動きをするルアー。 沈むのか、浮くのか、横にスライドするのか、小刻みに動くのか、何パターンもの動きがあります。 その動きは、ルアーが受ける水の抵抗と糸がルアーを引っ張る力のバランスによって まるで本物のようなリアルが生まれます。角を作れば激しく逃げ惑う演出に。 角を削り抵抗を無くせば、捕食者に気づいていない、ぼけ~っとした雰囲気を漂わせ食わすルアーもあり、 そのたくさんの選択肢から選び、魚を釣ることができる。まさにルアーの醍醐味といえます。   カラー これも同様に捕食対象のカラーをコピーしなければなりません。 エビであれば黒のシマシマの模様があったり、イワシはブルーの配色に黒の点々といったところ。 鱗が太陽の光に反射してキラッと光る瞬間を演出するために特殊な加工をしたり 魚に気づいてもらうために派手なカラーや暗闇で光るものもあります。 朝と夜でカラーを分けたり、天候を見て考えたりすることができ、楽しむ要素として大きいです。 同じ形と動きなのにカラーが違うだけで全く反応が違うことがあり、 意外と魚は目で色を判別しているみたいです。 僕は百貨店で並んだネイルを見て、釣れそうな色を探してしまう。釣り好きならわかってくれるはず。 それだけカラーには可能性が秘めていて、色々試せるのがまた面白いところです。   遊び心 難しい印象を受ける方もいるかもしれませんが、結局は遊びの一種。 楽しくなければ意味がないのです。釣れる確率の高いルアーで釣った時よりも、 こんなんで釣れるのかと思ったルアーで釣った時の方が感動が大きい気がします。 もちろん自分のセオリーで釣るのも楽しいですが そういった遊び心になんだか自由と面白さを感じます。 ルアーフィッシングを通して僕が普段釣りをする場所は都会だが様々な生き物が生きていて ねずみやたぬきに会うことは頻繁で、僕に気づかず鷺がぶつかってきたことも。 危険もたくさんあり気をつけなければなりませんが、 魚を釣るだけでない、思いがけない出会いがあるのも釣りならではです。 そしてルアーには一つ一つ作り手の意思や、デザインが散りばめられていて 人を楽しませる要素が詰まった道具です。 私も同じ作り手として人を楽しませ、感動できるデザインを作り出していきたいです。...
犬の毛色から視えるデザイン
はじめて犬を飼ったのが幼稚園生の頃。 犬アレルギーの妹がいたので毛の抜けづらいトイプードルを家族でお迎えしました。 今はもう天国にいますが、ふと思い出しては18年間撮り続けていた動画や写真を見返しています。 その子はとても鮮やかな赤茶の毛色でした。 もともと犬好きだった私は小さい頃からよく犬図鑑を見ていました。 なので昔からだいたいの犬種の毛色や特徴は覚えていました。 犬の中で1番多いのは茶系の毛色といわれています。 元々狩りをする動物だったので獲物に気づかれないため土や枯れ葉などの自然の色に馴染む必要があったそうです。 プードルも起源は水辺の猟犬だったと言われています。 (余談ですがあのくるくるの毛質は泳ぎやすくするための名残りだそうです) ウエストハイランドホワイトテリアという犬種も純白で美しい毛色の犬ですが起源はキツネ狩りの際、 キツネとの誤射を防ぐためという一説があります。 自分の愛犬を誤射なんて悲しすぎますもんね…    現代まで様々な犬種の掛け合わせによりその毛色の役割は薄れていますが、犬は愛玩としてよりも人間とともに生きる仕事仲間でした。 犬の毛色はより効率よく仕事をこなすためデザインされたものだったんです。 クリエイティブでも大切なことだと思います。 見た目の単純な可愛さや美しさばかりではなく、 説得力と深みのある作品がつくれるデザイナーに日々精進したいです。...
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