デザインと楽しむ音楽
三度の飯より音楽が好きなデザイナー松本です。 デザインをするエネルギーを、ライブやフェスで蓄えております。 突然ですが、みなさんが最後に買ったCDはいつでしょうか? ここ数年Apple MusicやSpotifyなどサブスクが主流となっており、 人によってはもう何年も買っていないということもあると思います。 僅か1,000円ほどで世界中の音楽にアクセスできる圧倒的なコスパ。 プレイリストも作れ、おすすめの曲も紹介してくれる圧倒的な利便性。 その反面CDは1枚¥2,000~¥3,000と、サブスクに比べハードルがかなり高く感じます。 ですが良さもあります。 音質の良さであったり、音が空間で楽しめること、またコレクションとして集める楽しさなど色々ありますが、 中でも私が一番魅力を感じるのは“デザイン”という部分です。 音楽性やコンセプトをビジュアル化したアートワークや歌詞カードのデザインは、 見ているだけでワクワクし、そしてより楽曲の中に飛び込むことができます。 今回は私の持っているお気に入りのデザインを、紙ジャケットCDに絞って2点ご紹介させていただきます。 通常のプラスチックケースとは異なり紙質や形状などが自由なので、非常にデザイン性が高いからです。 THE 1975 / Notes On A Conditional Form UKのバンドTHE 1975による4作目。 特徴はアルバムタイトルのロゴと文字のみで構成されたシンプル・イズ・ベストなデザイン。 非常にミニマルで洗練されたスタイリッシュな世界観です。 また外装やミニポスターにはクラフト紙が使われ、上質な印象を与えてくれます。 Coldplay / Everyday Life 東京ドームでのライブも記憶に新しいUKのバンドColdplayによる8作目。 本作は“1日”をテーマに「サンライズ」「サンセット」2つの視点で描かれたコンセプトアルバム。 形状はそのコンセプトを表現するブックレットタイプで、 「サンライズ」「サンセット」よって世界観がガラッと変わるデザイン。非常にストーリー性を感じます。 金箔をポイントで使用した豪華なブックレットです。 最近ではレコードが人気だったりと、アナログ文化が密かに盛り上がりを見せております。 本コラムを通して、少しでも“デザインと楽しむ音楽”に興味を持っていただけたら幸いです。...